Romancers

Romancers

特定の言葉を発することで超常現象を引き起こす少年・汀宝良が、警察お抱えの「請け負い屋」として街にはびこる事件を解決していく。もともとは「ジャンプ愛読者杯(リーダーズカップ)」における企画読み切り作品だったが、当時浅美裕子が連載していた『WILD HALF』の終了後に、改めて連載作品となった。「週刊少年ジャンプ」1999年44号から2000年12号まで連載された作品。

正式名称
Romancers
ふりがな
ろまんさーず
作者
ジャンル
ヒューマンドラマ
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概要・あらすじ

汀宝良は、自分の言葉を現実にする能力「WOP」を持っていた。かつてこの能力によって忌み嫌われ、自暴自棄になっていた宝良だったが、脇坂順一加賀見健介との出会いにより、この力を徐々に肯定していくようになる。その後、利用法を徹底的に磨き上げた宝良は、脇坂の庇護、監督のもとで、警察の手に負えない事件に介入し解決するための「請け負い屋」として活動を始めるのだった。

登場人物・キャラクター

汀 宝良 (みぎわ たから)

中学1年生の少年。自分の発した言葉が現実となるWOPを持つロマンサー。能力の存在自体が秘匿とされているため、トラブルを解決するためとはいえ能力が露呈しまった際には場所を移す必要があり、結果として13回転校を繰り返している。同居人である脇坂順一の影響によって、悪戯好きな面があるが、悪事を見過ごすことは自らのプライドが許さないと公言している。 学生生活の傍らで、自らの能力を活かして事件解決に貢献する「請け負い屋」としての顔を持つ。WOPは「嘘」で、使用する際は、起こしたい現象の反語としてこの言葉を挿入している。また、このWOPの影響により、嘘つきを自称しており、他人の嘘を見分けることも得意である。

脇坂 順一 (わきさか じゅんいち)

汀宝良の保護者であり、仕事上のパートナーでもある青年刑事。一見冷静を装っているが、実際は悪戯好きかつ遊び好きでだらしない性格。事あるごとに宝良をからかっているが、これは宝良をできる限り危機から遠ざけようとするためというのが大きい。ロマンサーに対する知識も深く、彼らの長所と短所を把握する技術に長けている。

五十嵐 勝也 (いがらし かつや)

新しい転校先における、汀宝良のクラスメイト。一本気で友達想いだが、向こう見ずな面がある。恵一を助けるために強盗団に立ち向かい、窮地に陥ったところを宝良に助けられる。この時にロマンサーの存在と、宝良自身がロマンサーであることを知るが、その能力を恐れることなく親友として接し続けている。生真面目な性格から、時折宝良の悪戯に振り回されることがある。

恵一 (けいいち)

小学生時代の五十嵐勝也の親友。線の細い少年で、小学生の頃は逆上がり1つできずに、勝也に助けられていた。別々の中学に進学してから、家族の不和が原因で悪い仲間とつるむようになり、挙句強盗行為に加担させられそうになるが、汀宝良の活躍により強盗団は壊滅し、自身も勝也の説得により救われる。

満代 (みつよ)

五十嵐勝也の従姉妹。幼い身でありながら病に侵されており、成功率が高いとは言えない手術を控えているため、思い出作りの一環として汀宝良や勝也と共に東京タワーを訪れる。その真意は、自分が近いうちに向かうことになる天国がどのようなところか知りたいというものであった。半ば死を覚悟していたが、宝良のWOPにより生きる気力を取り戻し、希望を胸に手術に臨むこととなる。

鏑木 涼 (かぶらぎ りょう)

裏の世界に広く知れ渡っている殺し屋の青年。死はすべてに対して平等という持論を持ち、金のためではなく人の死を見るために暗殺の仕事を請け負っているロマンサーである。WOPは「凍る」。その言葉通り、自らの触れたあらゆるものを瞬時に凍らせるという効果を持つ。しかし、使用者本人が対象を殺害することを主な目的としているため、応用力は他のロマンサーに劣っている。

朝倉 真希 (あさくら まき)

高校1年生の少女。両親がおらず施設で育ってきたところを、ある大企業の社長夫婦に引き取られる。16歳の誕生日の時に、自らに会社を譲ると両親が発表したために親族に疎まれた挙句命を狙われることとなり、成り行きから汀宝良を護衛につけることとなる。しかし、確実に始末するためとして、鏑木涼を暗殺者として差し向けられ、これがロマンサー同士の戦いの引き金となってしまう。

加賀見 健介 (かがみ けんすけ)

ロマンサーの青年。脇坂順一の親友で、請け負い屋として彼の任務をサポートしていた。その折に自暴自棄になっていた汀宝良を拾い、その心を救う。ある事件で人質とされた宝良を救うため、爆発に巻き込まれて行方不明となる。しかし宝良は生存を信じており、請け負い屋としての伝手を使って彼の情報を集めている。WOPは「死」。 触れて言葉を発するだけで瞬時に命を奪うことができる。しかし自らの目的のために対象を死に追いやることは一切なく、逆に命を救うために「死ぬな」という言葉を多用している。

拓郎 (たくろう)

パチンコ店の売上金を横領したとして追われている青年。お人好しで根拠もなく人を信じてしまう悪癖があり、幼馴染の女性に苦言を呈されていた。汀宝良が訪れていたコンビニに突如銃を持って押し入り、知り合いらしき店員に突きつけたが、宝良にモデルガンであることを見抜かれ拘束される。同時に横領犯であることを宝良に追及されたが、自分は主犯でないと主張する。

土方 容 (ひじかた よう)

財産目的で妻を殺害した男性。死体を山中に遺棄するが乗ってきた車が故障してしまったため、ヒッチハイカーとして温泉旅行に訪れていた汀宝良たちの前に現れる。妻想いの良き夫を装うが、次第に宝良に不信の目を向けられるようになっていく。

脇坂 友弘 (わきさか ともひろ)

汀宝良が幼い頃、盲腸で入院していたところで同室になった少年。難病に侵されているものの、明るく笑顔を絶やさないため、ロマンサーの能力に苦しむ宝良の心の支えとなっていく。両親とは3年前に死に別れており、兄もその時に離れ離れになってしまっている。

仁和 彰 (にわ あきら)

汀宝良と同じ中学校のクラスに転校してきた少年。協調性に欠けており、意図的に人を遠ざけている。これは、自身がある殺人犯に命を狙われており、親しい人が巻き添えにならないためで、その真意を見抜いた宝良によって護衛を申し出られることとなる。

その他キーワード

WOP (わーどおぶぱわー)

ロマンサーが能力を発動する際にキーワードとなる言葉。嘘、凍る、死など、マイナスの概念を持つものが多い。基本的にはこのキーワードを喋ることにより能力が発動するが、汀宝良は劇中で能力を酷使したためか、発動条件が、心が昂った時に相手の身体に文字を書き込むことに変化している。

ロマンサー

WOPを自分の発言に混ぜることで、自分の言葉をすべて現実にしてしまう能力者。ただし、対象に直に触れなければならない、能力によって与えた影響は短時間で解除されるなど制約も多い。ロマンサーとなった人間は周囲から隔絶されることが多く、大半が犯罪者となってしまうため、裏世界ではそれなりに有名だが一般社会では認知されていない。 しかし、稀に汀宝良や加賀見健介など、警察の力となり、犯罪者や悪しきロマンサーと対決し、事件解決に貢献をするロマンサーもいる。

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