Bowing! ボウイング

Bowing! ボウイング

ステージ恐怖症に陥って田舎町で暮らすことになった、天才ヴァイオリニストの少女の久保提凛音。特別な耳を持ち、亡くなった母の音を探している田舎町の少年、朝倉てん。二人の出会いによって動き出すストーリーを描いた、弦楽ジュブナイルコミック。小学館「ゲッサン」10月号より連載を開始。

正式名称
Bowing! ボウイング
ふりがな
ぼういんぐ
作者
ジャンル
クラシック
 
ヒューマンドラマ
レーベル
ゲッサン少年サンデーコミックス(小学館)
巻数
既刊5巻
関連商品
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概要・あらすじ

久保提凛音は、ヴァイオリンのジュニアコンクールを総なめにし、10歳にしてプロのオーケストラと協演。天才ヴァイオリニストとしてデビューした。輝かしい将来を約束されたように見えた凛音だったが、3年後、彼女の音楽は教科書を丸写しにしたようだと評価されてしまう。努力が目に見えて点数に結び付くコンクールが得意だった凛音は、自分の「音」に迷ってしまったのだ。目標を失った彼女は、ステージ恐怖症を発症し、さらに都会にも拒否反応を起こすようになる。こうして凛音は、音大附属の中学から、母親の田舎町であるふつうの中学校に転校する。一方、田舎町で育った朝倉てんは、幼い頃に母親を亡くし、祖父と二人暮らし。彼は、特別な耳を持っており、遠くでイノシシと汽車がぶつかって急停車する音や、配達車の荷物が少ないことなどを聞き分けることができた。祖父は「なんでも博物館」という施設を開いているが、ガラクタが無造作に積み上げられているだけで、どうみてもゴミ屋敷のようだった。てんは、ガラクタから発掘したレコードをかけながら、トランペットやピアノを自由に奏でるのが好きだった。てんの一番のお気に入りは、ヴィヴァルディの「四季」。天からの人の声のような音に、懐かしさを感じるてん。この音はきっと「母の音」だと信じるてんは、その音を出せるものを見つけたいと考えていた。ある日凛音は、自宅でヴァイオリンを弾いていた。「やはりステージに立ちたい」。泣きながら音楽を奏でていた彼女は、庭からの爽やかな風を感じた。一瞬音が変わったことに気づいた凛音は、その感覚に従い、ヴァイオリンを弾き続ける。学校からの帰り、その音を聞きつけたてんは狂喜する。それは彼がずっと探し続けていた「母の音」だった。てんは、音をたどって、ヴァイオリンを弾く凛音を見つける。そして初めて「母の音」を出す楽器と出合ったのだった。

登場人物・キャラクター

久保提 凛音 (くぼて りお)

中学1年生の女子で、年齢は13歳。ストレートの黒髪ロングが特徴。努力家でプライドが高い。幼い頃からヴァイオリンを習い、数々のジュニアコンクールで優勝。10歳の時に、プロのオーケストラと協演し、ヴァイオリニストとしてデビュー。天才の名を欲しいままにする。しかし、その後目標を失い、自分の音を見失い、ステージ恐怖症となる。東京での生活にも耐えられなくなり、母親の故郷である田舎町に移住。ステージに復帰するために「自分の音」を探す。

朝倉 てん (あさくら てん)

田舎町で暮らす中学1年生の男子。東京から転校してきた久保提凛音のクラスメートになる。伸び放題のボサボサ頭が特徴。窮屈な学校が嫌いな自然児で、あまり登校していない。幼い頃に母親を亡くし、祖父と二人暮らしをしている。特殊な耳の持ち主で、遠くの生活音を聞き分けることができる。ヴィヴァルディの「四季」のレコードから流れる音を懐かしく感じており、「母親の音」だと信じている。凛音と出会い、彼女のヴァイオリンの音が、ずっと探していた「母親の音」だと判明。ヴァイオリンを弾きたいと願う。

書誌情報

Bowing! ボウイング 5巻 小学館〈ゲッサン少年サンデーコミックス〉

第1巻

(2020-03-12発行、 978-4098500550)

第2巻

(2020-10-12発行、 978-4098502639)

第3巻

(2021-06-11発行、 978-4098506057)

第4巻

(2022-02-10発行、 978-4098510023)

第5巻

(2022-11-10発行、 978-4098513840)

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